オレゴンから、Hi♪

アメリカ西海岸のオレゴン州から、還暦過ぎのあれこれをつぶやきます

政治オンチが、アメリカで憤る!

日本にいたころはもちろん、アメリカに住み始めてからも、私は政治には全く興味はありませんでした。

 

そんな私でも、先週から始まった大統領弾劾の公聴会は、ずっと見てきました。

 

私の英語力では、一語一句なんかとても理解できないけど、それでも何が正しくて、何が間違っているかは、明らかにわかります。

明らかに間違っている状況をなんとかねじふせて正当化しようとする共和党には、開いた口が塞がりません。

私利私欲まみれの大統領はもちろん悪いけど、それをまかり通らせる共和党はもっと悪い、と思う。

 

それとは、まったく対照的なのが、公聴会で証言に立った政府の高官たち。

 

そのうち数名は、子供の頃、ソ連(当時)やナチスの迫害を逃れるため家族とアメリカに移住、または研究プログラムに参加するためにアメリカに移住、その後、市民権を獲得したアメリカ市民です。

 

生命の危機にさらされた家族が安全に住める場所を、またはさらなる研究を続ける機会を提供するために、アメリカという国は建国以来、国のドアを開けて移民を迎え入れてきたわけです。

 

その元移民だった市民たちが、汚職にまみれた現政権を正すため、立ち上がっている。

移民を排除する政策を推し進め、誤った方向へ突き進んでゆく現政権に支配されたアメリカという国家を、元移民たちが救おうとしているのです。

 

移民としてアメリカに住み始め、家族と共に安全に暮らせることを感謝し、それを可能にしたアメリカという国を愛するこの人たちは、公僕として国のために働くことを選びました。

 

そんな彼らの職務に対する強い使命感、国に対する深い忠誠心と愛、アメリカ市民であることへの誇り

 

それをテレビで目の当たりにして、深い感銘を受けました。

涙が出ました。

とても大袈裟な言い方ですが・・・私の魂がゆさぶられる思いがしました。

 

政治オンチなので、自分の理解が正しいかどうかわかりませんが、私はアメリカの軍事行動のすべてが正義かどうかはあやしいと思っています。

 

よって、皆がよく言うThan you for your service! は、どうしても言えないんです。

うそになるから。

 

でも、軍に入ることを決めて、命令のままに任務に就き、職務のために命を捧げる人々への敬意は持っています。

 

退役後、ホームレスになったり、PTSDで苦しんでいるのに手当されないことは、あってはいけないことだと思います。

ましてや、退役後、移民だからと国外追放されるなんて、言語道断です。

 

こういう考えられないこと、ひどいことがアメリカにはもう数えきれないほどあります。銃による事件も日常茶飯事だし、ハッキリ言って日本へ帰りたい、と思う時もたびたびです。

社会がおかしいし、怖いもん。

 

でも、今回のような人たちを見ると、目に見えないところで誠心誠意を尽くして、日々働く人たちがいること、アメリカを愛し、私利私欲ではなく、国民のさらには世界の平和と幸せを願って、日々心を砕く数えきれない目立たない市井の人々がいることに、深く心を打たれました。

 

漆黒の闇に輝く星々のように、こういう人々は存在するんですね。

 

嫌なことは日々起こるけど、こういう人々の存在を知ることができ、こんな歴史的な瞬間に立ち会えていることは、幸運だと感じています。

 

 

クリックやSNSシェアしてくださると、とっても嬉しいです。

にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ西部情報へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村


北アメリカ(海外生活・情報)ランキング