ヒルビリー・ブリゲード
風向きが変わり、海からの湿った風が入ってきて、山火事の勢いもずいぶん衰えてきました
それにつれて、いろんなニュースが入ってきます
今朝読んで、「さすがアメリカだなぁー!」と驚いたのは、Hillbilly Brigade (ヒルビリー・ブリゲード:田舎もん旅団って感じでしょうか?)のニュース
山火事が発生した森林地帯の近くのMolalla(モラーラ)に住む、総勢1200名もの地元の人たちが集まってできた素人消防チームのことです
モラーラは、ポートランドから、車で南へ1時間弱のところにあります
今回の山火事はオレゴン州のあちこちで複数、ほぼ同時に燃え拡がったので
当然ながら、消火する手が足りません
モラーラでは、9000人の全住民に避難命令が出て、周囲から火の手が迫っているのに、誰も消火に来ない
住民は愕然とするけど、それなら自分たちでなんとか山火事を食い止めるしかない
リーダーになった59歳の男性のところに、連絡を受けた人たちが続々と集まりました
知らせを受けて、シャベルひとつで駆け付けた人もいたそうです
集まった人たちの中には、日頃から一緒にハンティングに行ってる人もいて、そのあたりの地理に詳しい
つまり「○○が初めて、鹿を仕留めた場所、あそこに集合」というだけで、そこがどこかわかる
山の中のトレイルを知らない消防士よりも、ハンティング仲間のほうがはるかに話が早い訳です
農場や牧場の持ち主だったり、そこで働いていたりするから、ブルドーザーとかの重機もあるし、動かすのもお手の物
家畜用の水のタンクは、消火用の水に
ふつうのピックアップトラックが、急ごしらえの消防車に
そんなこんなで、ヒルビリー・ブリゲードは、プロの消防士も舌を巻くほどの活躍で、モラーラの街を山火事から守ったんだそうです
西部開拓民の血、ですかね、やっぱり
たくましい!
ミーハーだけど、すごくカッコいい!
(写真はロイター通信から転載)
追記
このひとたちは、どうやら45(トランプ)のサポーターのようです。
あちゃー・・・!
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