おばあちゃん
やっぱりこういう話は書かないほうがよかったんじゃないか・・・
とすでにちょっと後悔してるとこもあるんだけど
★をつけてくださる方に、勇気づけられて、書きます
私の子守りをしてくれた祖母は、高知の片田舎で、つましく暮らしながら、家事もお金のやり繰りも上手にやって、5人の子供を育てあげました
祖父は父の大学入試の時に亡くなってます
祖母は私には、よくしてくれたと思います
意地悪された記憶はありません
叱られた記憶は、指しゃぶりを止めなさい、と言われたことくらいしか覚えてません
セーターも編んでくれたし、浴衣も縫ってくれた
梅酒でかき氷もこしらえてくれたし
新聞に入っている洋服の広告を見ながら「このページの中のどの服がいい?」という遊びもふたりでよくやりました
一緒に洋服を買いに行くと、「まけんかね」といって、店員さんに向かって必ず値切るのが、ちょっと嫌だったけど
もっと大きくなって、門限に遅れて締め出された私のために、玄関の鍵を開けてくれたのは、いつも祖母だったと思います
ただ、対 父、母となると、祖母はすごく扱いが難しい人だったと思います
新婚夫婦が新居(社宅)に入る前に、自分が先に家に入っていなければいけない、と言い張ったとか(自分の家に、嫁を入れる、ってことでしょうか)
割り当てられた部屋が、一番悪い部屋だったと文句を言ったとか
これは全部、後から聞いた話で、当時子供だった私は、何も知らなかったです
広島で、私が小学校の高学年だった時、家族と父の同僚家族で旅行に行った時、何か気に入らないことがあった祖母が、急に宿からいなくなって大騒ぎになりました
お隣の奥さんから「おばあちゃんがうちへホコリを掃きこむんです」苦情がきたこともあるらしい
実際、今、昔の写真を見ると、祖母はとても怖い顔をしています
異国情緒あふれる港町、函館で、商いをする家に生まれて、乳母日傘で育ち、私立の女子高でソフトボールのピッチャーで人気者だった母とは、住んだ世界も考え方も大きく違った
というのは想像できます