オレゴンから、Hi♪

アメリカ西海岸のオレゴン州から、還暦過ぎのあれこれをつぶやきます

自分の気持ちを尊重する

毎日お邪魔しているブログで、ずいぶん以前に読んで、ハッとしたことがありました

 

私よりも10歳ほどご年配のCさんは、鹿児島出身の女性で、大学卒業後にカリフォルニアに国際結婚のために移住され、今もずっとそちらにお住まいです

その方が、鹿児島のおばあちゃまの思い出を、ある時ブログに書いていらっしゃいました

小さい頃から、大家族に囲まれて育ち、同居のおばあちゃまとも一緒にデパートへ出かけて、お昼を食べたり、クリスマスケーキを買ってもらったり、お部屋で美味しいお菓子を一緒に食べたり、可愛がられていたそうです

でも、おばあちゃまには、息子であるCさんのお父様に、ずいぶんとつらくあたった過去がおありだったそうです

アメリカにお嫁に行くときに、おばあちゃまから「手紙を書いてね」と言われていたので、Cさんからの手紙を待っているだろうとわかっていたけれど、そのおばあちゃまが、Cさんの大好きなお父様に辛くあたったことが、こだわりになって、一通もお手紙を書かなかったそうです

今は、おばあさまの気持ちを思い、そのことをとても後悔されている、とありました

 

これを読んで私は、ハッとしました

 

これでもいいんだ・・・と目から鱗が落ちる思いがしました

 

自分にはよくしてくれた祖母だけれど、自分が大好きな父に辛く当たり、悲しませたことが、どうしても許せない

だから、「手紙を書いてね」と言われたけれど、どうしても書く気持ちになれなかったから、待っているとわかっていても一通も手紙をかかなかった

 

だったら、私には、その手紙を書く気になれない理由が、山ほどある

父や母を遠ざけたくなる理由が、山のようにあったんだから

 

 

 

 

そして

どんな気持ちであれ、それがその時の自分にとっての正直な気持ちなら、相手の気持ちよりも、自分の気持ちを尊重していいんだ・・・初めて気づかされました

 

そして、その時自分の気持ちをちゃんと尊重して、その通りに行動したからこそ、後になって、相手の気持ちが分かった時に、また、心からの後悔の気持ちを経験できるんだ・・・と思いました

 

その後悔は、苦いものだと思うけれど、まがいものではありません

後悔という、苦いけれど、ウソのない、本当の感情

 

その時、自分の気持ちを曲げて、ほんとうには心が納得していないのに、相手を喜ばせるだけのために行動したら、その行動に真心はなく、真心のない形だけの行動で相手を喜ばせても、その後、自分に残るのは罪悪感と虚無感でしかないと思います

 

自分の心に、自分の気持ちに、ウソをつかない

自分の気持ちを、ないことにしない、尊重してあげるって

とても大切なことなんだ、と今になって思っています