皆既日食 8-21-2021
アフガニスタンから脱出しようとする人たちのニュースや
アメリカでも日本でも、依然として増え続ける、デルタ株の感染者数のことなど
読んでも辛くなったり、不安になったりするニュースばかりなのに
つい見たり、読んだりしてしまいます
うーん、ジレンマ!
なので、今日は、4年前の今日(アメリカ時間の2017年8月21日)見た、皆既日食について
その夏は、私はワイオミング州のロッジで、2度目の夏の仕事をしていました
その年の2月、仕事に応募した時は、皆既日食のことはまったく知らず
働いたギフトショップの同僚の中には「皆既日食が見られるからここの仕事に応募した」という女性もいたので、純粋にラッキーでした
ロッジでは、ずいぶん前から
どれくらいの見物人がロッジにやってくるのか
道路の混雑はどの程度になるか
渋滞がひどくなって、ロッジから車の出入りができなくなったらどうするか
など、いろいろ「想定」していたようです
私たちも、駐車場は満車になるだろうし
ギフトショップも大混雑になるに違いない
と台風到来前の子供のように、皆、興奮気味に、その日を迎えました
蓋を開けて見れば・・・
駐車場は、満車どころか、空きスペースがいっぱい
ギフトショップは、ガラガラ
皆既日食を見物しようと集まったのは、宿泊客と従業員がほとんど
・・・という、超肩すかし状態・・・!(苦笑)
どうやら、見物人の大方は皆既日食を少しでも長く見られるよう、その通り道の真下にあたる、ロッジより少し南のロケーションに集まったようでした
ロッジのマネージメントは、その日働いている従業員も、皆既日食を見られるように、皆既日食が始まる少し前から終わるまで、ギフトショップやレストランを閉めるという、粋な計らいをしてくれて
その時間働いていた私は、同僚たちと湖畔にあるボートの桟橋に陣取りました
皆既日食が進むにつれ、あたりがだんだん暗くなり、気温がどんどん下がって
フリースのジャケットを持ってこなかったことを激しく後悔するほど
そして、ついにやってきたその瞬間・・・
予想通り、時間ぴったり、一瞬にしてこの光景
どう表現したらいいか・・・
目の前で起こっているにもかかわらず、現実とは思えないミステリアスな光景でした
アメリカ先住民の中には、皆既日食を見ることを禁じる部族もあるそうですが
なんだかわかる気がします
でも、見られてよかったです
しかも、大混雑の中ではなく、同僚たち数人とボートの桟橋でこぢんまり見ることができたのが、なによりでした
でもね、ワイオミング州は広大で、人口密度が低いので
ちょっと山に入れば、自分ひとりで見物できる場所は、山ほどあったようです
ロッジに見物人が来なかったのも、数え切れないほどあるトレイルの展望の良い場所や、山の頂上など、いろんな場所に人々が散っていったからでしょう
一生に一度の、忘れられない思い出になりました