助けようとする人たちが、必ずいる
ニューヨークもポートランドも、今日も20年前と同じ、青空が広がっています
今朝は朝5時すぎから起きだして
ニューヨークのグランドゼロでの追悼セレモニーをテレビで見ました
ハイジャックされた旅客機が、ツインタワーやペンタゴンに突っ込んだ時間
ペンシルバニアの草原に墜落した時間
タワーが崩落した時間
それぞれに Moment of Silence (黙とう)の時間がありました
セレモニーでは、遺族の代表がふたり一組になって、犠牲になった人たちの名前をフルネームで読み上げ、最後に亡くなった家族への思いを語ります
ワールドトレードセンターだけでも2600人以上の人たちが亡くなったので
何組ものペアが、入れ替わり立ち替わり、名前を読み上げます
日本人の名前も何人もありました
読み上げる遺族を見ていると、小学生の高学年から中学生など、あきらかに二十歳以下であろう子どもが多いことに気づきました
亡くなったおじいさんやおじさんには、会ったこともないのに、まるでよく知っているかのような話しぶりと優しい表情に、少なからず驚きを感じました
その子たちのお母さんや家族が、折に触れ、亡くなった人のことを話してきかせているんだなぁ・・・と想像できて、ほんのりと私の心も温まりました
9.11は、人間の中にある悪魔のような残酷さを、惨いほど見せつけました
そんな中で、ごく普通の人たちが示した良心と勇気は、私の想像をはるかに超えていました
皆が命からがら降りてくるその階段を、上に向かって駆け上っていく消防士たち
その目からは、生きて戻ることができない覚悟が見て取れた、と新聞記事にありました
私には想像すらできない勇気と使命感・・・
サブウェイは止まり、橋やトンネルも閉鎖され、主要道路は緊急車両しか通れない、陸の孤島になったマンハッタン
避難する人々が頼れるのはフェリーだけ、となった時、コーストガード(沿岸警備隊)の要請に応えて、民間のフェリーやタグボート、ヨットなどが続々と集まってきて、人々を対岸へ避難させるべく、ピストン輸送を続け、50万人ものニューヨーカーを救出しました
テロにより、米国内のすべての空港が閉鎖されて、行き場のなくなった38機もの旅客機は、カナダのニューファンドランド島の小さな町に緊急着陸し、その町の人々から5日間にわたって、温かくもてなされました(有名な話ですね)
目を背けたくなるような場面であっても、苦しんでいる人、困っている人を助けようとしている人たちが、必ずいる
その人たちに目を向けなさい
という言葉がありました
合掌