アタマで考えても、決まらないこと
日本語の無料の生活情報誌は、貴重な資源なので、読んだ後もすぐには捨てずに
何度も読み返しています
ライトハウスという無料誌の2019年の8月号にこんな記事がありました
詩人で翻訳家の伊藤比呂美さんは、このフリーマガジンで人生相談コーナーの回答者をやってらして(今も継続中)前から読んでました
今は、日本に帰国されて早稲田大学で教鞭を取っておられるとのこと
伊藤さんは、アメリカに住んでいた時は「日本に帰国するか、アメリカに永住するか
考えてるけど心が決まらない」と仰っていて、当時、同じ悩みでかなり悶々としていた私は「あー、私だけじゃない!こんな有名な人も悩んでるんだ」とホッとしたものです
50代半ば・・・結婚生活に行き詰まり(今もですけど、その頃のほうがひどかった)
このままアメリカに住み続けるのか、それとも日本へ戻ったほうがいいのか(日本のどこへ?っていう大きな問題はあるけれど)どれだけ考えても、どっちにも不確定要素が多すぎて、どっちがいいか決まるわけもなく
そんな折も折、なにかの拍子に日本に住む10歳年下の妹から
「お姉ちゃんは、アメリカで死ぬの?それとも日本?日本へ戻るなら、今決めなきゃ、間に合わないよ」みたいなこと言われて
ますます鬱が深くなった・・・ということがありました
コレって、決まらないんです、アタマで考えても
そして、どうやらそれは、私に限った悩みではなくて、日本を出て海外に住む人たちが共通して悩むところ、らしく
上に書いた伊藤さんだけでなく、毎日ブログを訪問するカリフォルニア在住の70代のブロガーさんも、できることなら日本へ帰りたいと思う時があるようです
日本に残してきた家族や親戚とのつながりの深さや
アメリカに子どもがいるか否か
あるいは、配偶者が先に亡くなるとか
また、リタイア後の経済状態によって
どちらに転ぶのかが変わってきて、自然と収まるところに収まるのかな・・・
でもこれって、日本国内はもちろんアメリカ国内であっても、考えること?
生まれ故郷を出て、どこか遠く離れた土地で暮らしている人に共通する思いなのかもしれません
離れている距離がどの程度か、という違いはあるかもしれませんが
何かのきっかけでふるさとへ舞い戻る人もいれば
住み慣れた今の場所を終の棲家と定めるひともいる
・・・ということなのかな
どちらにしても、私はその土地に骨をうずめるのではなく
日本とアメリカどちらにもつながっている太平洋のどこかに、散骨してもらおうと思っています