米最高裁判所、暗黒時代
今日も、私には本来似合わない時事問題です
米最高裁が「人工妊娠中絶の権利は、憲法で保障されていない」として、約半世紀前の判断を覆して、米国民に大きな衝撃を与えたのが 6月24日
次は、恐れていた通り、「選挙権」と「LGBTQに対する保護」を覆すべく、手ぐすねを引いている・・・という何とも(前にも言いましたが)映画のような筋書き
これって「ハリーポッター」や「指輪物語」に出て来たような話じゃーありませんか!
特に、上段中央のクラレンス・トーマス判事に至っては、「避妊具の使用」についても議論の必要があるとコメントしています
何言ってんの、このオヤジ?
もともと、この判事おかしいんですよ
トーマス判事の妻(白人)は、強力なトランプ支持者で、本来なら、最高裁判事の妻という立場上、関わるべきでない政治的場面に首を深く突っ込んでおり、ゆえに夫であるトーマス判事は、少なくとも「妻が関わった政治的案件の判断には関与しない」という行動をとるべきなのですが、それもせず、妻の不利になるかもしれない調査に「反対」の票を投じていたんです
臭いにおいがプンプンするわ!
中絶問題に続き、昨日標的となったのが、環境保護庁 (EPA=Environmental Protection Agency) です
環境庁は、地球温暖化を防ぎ、環境を保護する目的でさまざまな規制を設け、企業はそれに準拠する必要がありますが、この目的が達成しにくくなるよう、なんらかの規制を設けたようです
骨抜きにした・・・ということでしょう
45が大統領だった時も、EPAは徹底的に骨抜きにされ、自分たちの本来の職務が出来なくなった結果、多くの優秀なスタッフが辞めていきました
45は、再選されなかったけれど、最高裁に時限爆弾あるいは地雷を埋め込んで行った訳です
それも3つも
さらに悪いコトには、この時限爆弾(地雷)は「終身制」で動き
3つともまだ50代
弾劾裁判により罷免される場合を除き、死ぬまで、もしくは自ら引退するまで、取り除かれることはありません
このダークで混沌とした最高裁判所に、昨日、ケタンジ・ブラウン・ジャクソン (Katanji Brown Jackson) が、初の黒人女性として、最高裁判事に就任する宣誓をしました
嵐の真っただ中の荒海に飛び込んで行くような、このタイミングですが
承認前の質疑応答からは、彼女の頭脳明晰さ、自制心など人柄のよさも垣間見えたので
きっとこの大荒れの海を、逞しく賢く泳いでゆくことと思います
Wishing You The Best of Luck