まさか凶弾に倒れるとは
7月8日、安倍元首相が、駅前での街頭演説中に、元自衛官に手製の銃で撃たれて、心肺停止、5時間あまりに及ぶ救命措置の後に、妻、昭恵さんの到着後、医師により死亡が確認された
昨夜、ヤフーニュースで速報を見た時は、仰天しました
心肺停止とあったので、無理だろうな・・・と思いましたが
この事件から、いろんなことを考えさせられました
感じた順に、時系列で書きます
まず、ニュースを聞いてすぐ思ったこと
私は、政治家や有名人で凶弾に倒れるのは、革新的なことをやろうとしているカリスマ的な人物(坂本龍馬やジョンF.ケネディなど)と思っていたので
「安倍氏ってそういう人だったっけ?」
とお亡くなりになった今となっては、大変失礼な疑問を抱きました
次に気づいたのが、安倍氏の周囲にいた人たちが、誰も姿勢を低くしたり、その場から逃げたりしていなかったこと
つまりそこにいた人たちは「これが無差別な銃の乱射かもしれない」とは思っていなかった、安倍さんは撃たれたけど、自分が撃たれるとは思っていなかった・・・というのが、アメリカの銃乱射事件のニュースを見慣れた私には、大きな違和感でした
比較にならないかもしれないけど、これは「生麦事件」みたいなモノで、標的はひとりだけ
そして、改めて「心肺停止」の意味を調べてみると
今朝、改めてヤフーニュースのコメントを読むと
「すでに亡くなっていたけれど、奥さんが到着するまで死亡の宣告を待ったはず」
「うちの家族が亡くなった時も、医師は同じような配慮をしてくれた」
というものが多数あって、そうなのか・・・と妙に納得しました
(ここアメリカではどうなんだろう・・・?)
さらに、昨日の時点で、私がうっすら疑問に感じたのは、元首相が銃撃されて心肺停止状態なのに、夫のもとに駆けつける妻が電車で4時間以上かけて行った・・・という点です
自衛隊のヘリとかなんかで、もっと迅速に連れて行ってあげればいいのに
と思いました
それとも、現実的にはもう「亡くなっている」から、そんなにお金をかけて慌てる必要はない、ということだったのか・・・わかりません
そして、奈良県警とSPの対応に疑問が出ていますね
私もこれはかなり問題があったと思います
が、これまで街頭演説で、銃撃されたという例はなかった(?)んだろうし
のんびり平和な奈良だから・・・油断があったのでしょうか
あの場にいた、SPはかなりまずいだろうと思います
要人保護が仕事なんだから、周囲に厳しく目配りしているはずなのに
一発目も、2発目も至近距離から発砲を許したのは、大きな失態です
しかもSPが持ってる手提げバッグ、なんであんなの持ってるんだろうと思ったら
中身は、要人防護用の鉄板だとか・・・持ってるのに、使えてない
「奈良県警は素人か」元公安関係者が憤る安倍元首相の杜撰すぎる警備体制 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌] (smart-flash.jp)
関連記事を読んでいて、「ほぉ~」と思ったのが、安倍さんはどうやら奥さんにぞっこんらしく「奔放に振る舞う彼女を諫めるよう側近に進言されても『俺が言っても聞かないから』ととぼけて、夫人を守った」というくだりでした
安倍元首相死去、昭恵夫人は苦悩の対面…「彼女はきれいなんだ」猛批判をかばい合った夫婦愛 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌] (smart-flash.jp)
政治家としてはわかんないけど、旦那としてはいいじゃん
45がらみでは、金のクラブを贈呈したり、彼の太鼓持ちのような行動に私は嫌悪感を持っていましたが、これももしかしたら「やりたいことを好きなようにやる」45に、まじで好感を持っていたのかもなぁ・・・と思ったり
私には、政治家としての彼の真価はわかりませんが、奥さんに惚れ込み、かばいつづけてくれたのなら、旦那としては上出来だったと、少し見直しました
名門の家に生まれたお坊ちゃん政治家で、最期は、動機のはっきりしない、元自衛官の手製の武器であっさりと命を絶たれてしまうとは
たとえるとカッコよすぎるけど、「太陽に吠えろ」のマカロニ刑事か・・・
ご冥福を心からお祈りいたします