オレゴンから、Hi♪

アメリカ西海岸のオレゴン州から、還暦過ぎのあれこれをつぶやきます

これがベアボックスです

昨日のブログに書いた『ベアボックス

なんじゃ、それ?

と思った方のために

 

これです

Bear Box

グランド・ティトンとイエローストーンでは、公園内のすべてのキャンプサイトにこのベアボックスが設置されています

ちょっと見にくいですが、右の部分がロック

このロックに、図のようにして手を入れて、グッと上に押しあげるとロックが解除され、両方の扉が開きます

なかはがらんどうで、ここに食料、水、洗面道具など 匂いのモト となるもの、全てを収納しなければなりません(車の中に入れて、窓を全部閉め切って、ロックしてもOK)

テントの中には、水も歯ブラシも歯磨き粉も、何も置いてはいけません

なぜか?

 

匂いにひかれて がテントに入ってくるかもしれない!

 

・・・からです・・・💦

 

私が夏働いていた時、近くの別のロッジで、ハウスキーピングの人がうっかり表に出しておいたカートから、黒熊が歯磨きペーストを取って食べ、それに味をしめて何度も出没するようになり、結局、安楽死にされたことがありました

 

また、家族がピクニックテーブルでランチを食べて、残りの食べ物をそのままテーブルに残して、目の前の湖で遊んでいたら、熊がやってきて食べ物をあさった、ということもありました 多分その熊も、後に安楽死

 

なので、キャンプする人たちは、お料理して食べ終わったら、食べ物や飲み物はすべてベアボックスか車の中にしまって鍵をかけ、出掛ける時はテント以外はなにも置いて行かない(椅子置いていく人もいますけど)のが普通です

夏に働いた時、キャンプ場を散策していて、ほとんどのキャンプサイトがすっからかん(車で出掛けて留守なので、ぽつんとテントだけ)なことに、妙な印象を受けましたが、そういう理由だったわけです(自分でキャンプして初めてわかりました)

 

「熊に注意、食糧保管容器を必ず携帯」
このサイン、あちこちにあります

そして、よく言われるフレーズが

 

Fed bear is a dead bear

 

直訳すれば「餌を与えられた熊は、死んだ熊」

つまり「餌を与えることは、その熊を死なせることにつながりますよ」という警告です

熊は食べ物のありかを決して忘れず、そこへ戻ってきます(ベリーが実ってる場所とか)

人間からもらった経験があれば、またもらえることを期待して、やってくる

もらえないともらおうとする・・・熊が人を襲うことを怖れる公園側は

人間の安全のために、熊を殺す

このループの繰り返しです

毎年、毎年・・・

 

私が利用したキャンプ場では、みんなちゃんとルールを守っているように見えました

誰も熊を死なせる原因になんかなりたくないですよね