旅先での人との出会い
今回、ソロ・ロードトリップに出掛ける前に、ハワイに住んでいるオットのおじさんから、FBのコメントで
「旅の途中での人との出会いを楽しんでおいで」
と言われて、正直
「う~ん、ひとり旅だし、私の女友達(アメリカ人)がひとり旅でやったように『レストランやバーのカウンター席に座って、隣の人とおしゃべりする』なんて、私はできそうもないからなぁ・・・人との出会いなんて、それほどないんじゃないかな~」
と思っていました
やー、おじさんは正しかったです、ありましたね、やっぱり、人との出会い!
中でも一番楽しかったのは、スタミナをつけようと、グランド・ティトン国立公園の北部にあるロッジ内のカジュアルなレストランへ、ステーキを食べに行った夕方のこと
リュックを隣の席に置いて、ひとりでカウンター席に陣取っていた私に(カウンター席しかないレストランです)、女性4人組のひとりが
「どなたか連れはいる?」
「おひとりだったら、ひと席ずれてもらってもいいかしら?4人並んで座りたいんだけど」
というので、心の中では「ええー、このおばちゃんたちと並んで座るのやだなぁ~(全然ソーシャルディスタンスじゃないし)」と思いつつ「はぁ、いいですけど」なんて返事したら、別の女性が同じカウンターのすぐ近くに壁際席が空いたのを見つけて「あら、じゃ、そっちにしましょう」ということになり、内心ほっ・・・よかった~
ところが、ホッとしたのもつかの間、今度はかなりでっかいおじさんとその家族らしい男性3人組が入ってきて、そしたらさっきのおばちゃん4人組が「ここ!ここ!ここにお座んなさいよ!」って賑やかに男性陣に手招きするじゃーありませんか!
「な、なんだ、こんなとこでおばちゃん、いきなり男たちをナンパするつもり?!」
・・・とギョッとしてたら、この人たちは同じバスツアーの参加者だということが判明
どうりで馴れ馴れしいわけだ・・・💦
が、さらに受難は続き、私の隣、もう腕がこすれんばかりの近くに座ったのは、年配のでっかいおじさん・・・!
なんかもー、参ったなー、せっかく奮発してステーキ注文したとこなのに、こんなに窮屈なカウンターで食べるんかい!
・・・と心の中で不満たらたらだったのですが・・・
ぼつぼつと話してみると、すごーくいい人たちだったんです
そのおじさんは、自分の息子、孫と3人で、大型バスでのツアーに参加してるということで、昨日はイエローストーンだったそうです
ツアーの参加者は、アメリカ各地から来てて(ハワイからも!)、集合場所の空港(ラピッドシティだったかな?)に集まり、そこから大型バスに乗り換えて、マウント・ラシュモアを皮切りに、あちこち見物して、イエローストーン国立公園、グランド・ティトンを経て、最後はソルトレークシティで解散(そこから飛行機でそれぞれ家に帰る)という話でした
おじさんの奥さんはすでに他界されてて、息子さんの奥さんは今は家で留守番(男たちが帰宅したら、彼女ひとりでどこかへ旅行するとか)、独身のお孫さんは大学卒業して就職が決まったばかり・・・ということで、なんだかとても微笑ましい3人でした
すごくおかしかったのが
お孫さんが注文したハンバーガーがなかなか来ず、やっと来たと思ったら、もう顎が外れるんじゃないかと思うほどの大口を開けて、ハンバーガーに食らいつき、次に見たらもうちっちゃなかたまりしか残ってない・・・!
これに気づいたお父さんが「なんだ、もう食っちゃったの?いつの間に?!」と驚き、私も見て気づいていたので「ほんと、あんなに大口開けて食いついたと思ったら、もうないじゃないっ!」と言ったもんで、もう4人で大笑い
なんかすご~く楽しい時間でした
これ以外にも、道路脇の安全なスペースに車を停めて、大きなスコープでグリズリーベアやオオカミを探している人たちとお話して、びっくりするような体験談も数々聞かせてもらいました
すごく遠くにいる動物がはっきり見えるスコープは、お値段も高くて、誰もが買えるわけではないです
それもあってか、スコープを使っている人たちは、親切な人が多くて「え?どこどこ?見えなーい!」と嘆く一般観光客に、快くスコープをのぞかせてくれます
そんな親切な人たちのおかげで、私も、はるか遠くにいる狼たちと小さくてかわいい狼の子どもたちを見ることができました
ほんとうに、心から感謝・・・ どうもありがとう
今回は、かなり長い時間をおしゃべりしながら一緒に「動物待ち」するチャンスが何度もあったので、レストランで会った人たちのように、その人たちの写真も撮らせてもらえばよかったなー、と、今ちょっと後悔しています
次回は、お願いしようと思います