オレゴンから、Hi♪

アメリカ西海岸のオレゴン州から、還暦過ぎのあれこれをつぶやきます

ラマー・ヴァレーに降りてきた天使

ロードトリップに出発する前に

 

「このカメラで(Nikonの「COOLPIX」)ずいぶんたくさん写真撮ってるから、そろそろメモリーいっぱいになりそう」

「新しいSDカード買って持って行った方が、いいだろうな~」

 

と思って、ネットでチェックして、セールになっていたので、買うつもりだったんですが、結局、買わずに出発してしまいました(なんでだ、アホ!

 

そして、案の定、イエローストーンで「コヨーテの子どもたちが遊んでる!いい写真、撮れそう!」という大切な時に・・・カメラの画面に、無情にも

 

Out of Memory

 

という表示が・・・😢

がーーーーーんっ

 

大急ぎで重要じゃない写真を数枚削除して、なんとかお母さんと子どもたちの写真を数枚撮ったけど・・・

写っててよかった~

その後はもうそんなんじゃー追いつかないっ!

ショック・・・なんで、新しいカード買っとかなかったんだ・・・自分っ!

アホ、バカ、間抜け!

 

その朝、コヨーテたちを見に行く直前まで、私は、アメリカアナグマの母子が巣から出てくるのを、でっかいカメラを構えた数人の男性たちと一緒におしゃべりしながら、結構長いこと待っていました

なので、写真は撮れずともしばらくコヨーテの子どもたちを眺めた後、またアナグマチームのところに戻ったんです(この時点ではまだアナグマには出会えていません)

 

アナグマチームは、男性ばっかりで、しかもかなりマッチョに見える人もいて、最初は声かけるのにちょっと勇気がいったんですが、話しかけてしまえば、見かけによらず気さくな男性たちで、私はすっかりリラックスしておしゃべりしていたんです

話の中で、彼らは、私がその晩宿を取ってあったGardiner(ガーディナ)に泊ってると言っていたので、コヨーテ見物から戻ってすぐ

 

「カメラのメモリーなくなっちゃったー」と嘆き

「ガーディナでSDカードが買えるとこ知ってる?」と尋ねたら

なんとマッチョ3人組のひとりが「車の中に予備があるかも、見てきてあげよう」と車に向かって歩き出し・・・!

さらには、もうひとりそばでおっきなカメラを構えて「アナグマ待ち」していた男性が

容量は小さいけど予備を持ち歩いているから、それ、あげるよ

「今どき、SDカードはすごく安いし、容量小さいから使わないのが、家に山ほどあるんだ」

「持ち歩いていればいつか誰かが『メモリー切れになっちゃった!』って叫んだ時、あげられると思ってね」

とさらっと言って、SDカードを差し出してくれたんです!

 

ぎゃぁぁぁーーーっ、う、嬉しすぎる!

こんなことって、あるんだ!?

 

彼が想定していたことが、今ここで、私というニッポン人によって、現実化されました・・・!

 

しかも間抜けな私は、マッチョな人に「フォーマットの仕方知ってる?」と聞かれて

「わ、わかりません・・・💦」

そしたら、SDカードくれた男性が「カメラ見せて」というなり、私に教えながらさっさと処理してくれて(簡単でした)、あっという間にフォーマットも完了!

 

あれよあれよという間に、ピンチから天国へ舞い上がった私が、感激のあまり、何度もお礼を言っているうちに、今度はアナグマが巣から顔を出して

もうそこからは、皆一気に、シャッター音バシバシの世界へ・・・

私も新しいメモリーカードのおかげで、いい写真がたくさん撮れました

「ママ、お外になにかいっぱいいるけど・・・なぁに?」
「人間っていう2本足の変わった生き物よ、近づいちゃだめよ」
という会話でもしてそうなアメリカアナグマのお母さんとこども

なんだかもう雲の上を歩いているような・・・

「これって夢じゃないよね?」と自分のほっぺたをつねりたくなるような・・・

まさに地上に天使が舞い降りてきたような・・・(ほんと、そんな感じでした!)

 

SDカードをくれた男性の名前は、ショーン(どこから来たのか忘れちゃいました)

そして一緒にアナグマ待ちした男性陣は、オレゴンはセーラム在住のラス、ユタ州から来たジェイソン、ケリー、ダニエル

ダニエルも、車に戻ってSDカードを持って来てくれたんですが、その時私はすでにショーンから頂いていたので、ダニエルにはお礼を言って辞退しました

 

そして、天から降臨してきた天使のショーン、なんと同じ日の夕方、黒熊親子(お母さんと2匹の子熊)を見ようと大勢の人が集まっていた場所で、また姿を見かけました!

彼からは少し離れた場所に陣取って、かわいい黒熊親子の写真やビデオをしっかり撮っていた私、そしたら今度は

 

カメラのバッテリーが切れてしまった・・・(ホント、準備悪いわー💦)

 

帰り際、彼に声を掛けて「今度はバッテリーが切れちゃった!」と言ったら

「バッテリーの予備はないよ~」と笑っていました

 

その日は、予想をはるかに超えたいろんな動物に出会えた、素晴らしい一日でした

そして、それと同じくらいうれしかったのは、気持ちのよい人たちと出会えて、楽しくお話できたこと、そしてその人たちの親切さ、気前のよさと無償の好意に助けられて、無事ピンチから脱出できたことでした

 

イエローストーンのこと、ラマー・ヴァレーのことを思う時、彼らのことを必ず思い出すでしょう

あー、ホント、写真撮らせてもらえばよかったなー!

 

そして、ショーンが私にしてくれた親切に対する恩返しに、私も容量の小さいSDカードを携帯して、困った人がいたら差し上げよう・・・と思っています💗

(思ってるだけじゃなくて、ちゃんとやんなさいよ!・・・と、ここで自分で自分に突っ込みいれときます😅)