続 函館
新型コロナ、トム・ハンクス夫妻はオーストラリアで、カナダのトルドー首相の奥さんはイギリスで感染して、イタリアは大変だし、日本もまだまだ収束にはほど遠そうで・・・
うちの近所でも感染者が出ていますが
函館のお話の続きです
滞在2日目は、昨年1月に亡くなった伯父の月命日でした
最初の予定では、この日に次の目的地へ移動するつもりだったんですが、お坊さんがお経をあげにくる、というので、それなら、ともう一日滞在することに
月命日の法要の時は、御霊供膳(おりくぜん)を用意して、お仏壇にお供えするそうです
私が育った家庭には、お仏壇もなかったし、こういう習わしは初めて知りました
予定の時間を過ぎて、しばーらくしてからお坊さんが到着
挨拶もそこそこに、さっそくお経が始まりました
ちょっと足がしびれてきたなぁ・・・と思い始めた頃
お坊さんのお経を読む声が、突然、パタッと止み
お坊さん、ひょいと横を向いて、私の隣にちょっと離れて座っている伯母に
「これは、何と読むんでしょうか?」
聞かれた伯母は、身を乗り出して、お坊さんの手にある過去帳を覗き込み
「いやぁ~、なんだろ。わからない。適当に読んどいて!」(ちょっと訛った感じで)
だって!
ひと呼吸おいて、おもむろに再び始まるお経・・・
こう書くと、その時の可笑しさが十分伝わらないんだけど、もう私は可笑しくて!
ビデオに撮っておきたかったくらい!
その日の晩は、金森赤レンガ倉庫群の中にある函館ビアホールで、伯母が好きで、ここでしか飲めないという黒生ビールを飲みながら、晩ご飯
その後、有名な夜景を見るためにロープウェイで函館山へ
今回の日本滞在中、いっちばん寒かったのが、函館でした
道内のどこかで、朝の気温がマイナス36℃とかだったし
しかも一軒家だから、暖房してない部屋とか廊下は、もう冷蔵庫並みの寒さ
もっと寒い場所のために用意してきた、フリースのタートルネックとホッカイロ
我慢できずに、引っ張り出したもん
そんなわけで、予想をはるかに超えて、凍(しば)れる函館でしたが
朗らかな伯母とよく笑い、よく食べたし
写真は撮れなかったけど、毎晩、冬の花火も見られて
とても楽しい滞在でした
伯母さん、どうもありがとう♪
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