オレゴンから、Hi♪

アメリカ西海岸のオレゴン州から、還暦過ぎのあれこれをつぶやきます

驚きの "Flight from Hell"(地獄からのフライト)

昨日(日曜日)放送されていたCBSの60minutesという番組の中で、"Flight from Hell"というのがあって、何だろうと思って見たんですが・・・

 

これが、驚きの内容で・・・

思わず、のけぞりました・・・!

 

なんと、新型コロナの水際作戦を指揮するはずのCDC(Center for Disease Control and Preventionアメリカ疾病管理予防センター)が、スーパースプレッダーに対して、何の手立ても打っていなかったという内容だったんです

 

時はさかのぼって、今年の3月5日

フロリダ州のフォートローダーデールから、コスタ・ルミノーザというクルーズ船が、ヨーロッパに向けて出港しました

こういうクルーズ船、乗ってる人は、ご年配の方が多いです

 

客船が大西洋を航行している最中に、この船が直前に行ったカリブ海クルーズ中、寄港地で下船した乗客3名が、新型コロナに感染、うち1名が死亡したとの情報が入ります

 

そして、クルーズの2、3日目から、乗客が咳をし始め、体の不調を訴える人が続出します

間もなく、船内でそれぞれ自己隔離するよう指示がでました

 

かなり症状が悪化した人も出て、不安になった乗客は、家族や国会議員(←ここがアメリカ!)テレビ局のリポーターなどに、助けを求める電話をかけ始めたそうです

 

その甲斐あって、クルーズ13日目に、フランスのマルセイユで下船できることになります

この時、フランスは全土でロックダウンに入ったばかり

 

船内のラウンジで、フランスの医療チームによる体調チェックの後、バスで空港へ

バスの中でも、クルーズ船の会社がチャーターした飛行機の中でも、書類手続き等で、長時間待たされます

 

そして飛行機は、CDCが所在するアトランタへ

日本でのダイヤモンドプリンセスのニュースは、すでに世界的に有名でしたから、乗客はアトランタで隔離されるもの、と思っていたそうです

 

飛行中、ほぼ全員が咳をし、中には症状が悪化して、倒れるひとも

飛行機という密室で、これは怖い!

まさに地獄のフライトだったでしょう

 

ところが到着したアトランタでは、メディアは待ち構えているものの、肝心のCDCが不在、準備ができていなかったんです

 

なぜかというと

アトランタ到着の1時間前に、フランスでの下船時にコロナの検査をしたアメリカ人乗客4名のうち3名が陽性だとわかり、これがCDCを驚かせました

なぜなら、CDCはアトランタに到着するクルーズ船客を隔離する予定はなく、ヨーロッパから帰国する通常の乗客同様、健康状態をチェックする用紙への記入だけで済ませる予定だったんです

急ごしらえのコロナ対応チームが、航空機に入ったのは、着陸から3時間後

 

陽性の3名をまず、飛行機からおろし、残りの乗客は貨物用ビルに移動して、CDC職員による検温の後、問診票に記入して、終了

症状がすでに出ている人も、そのままOK

熱が高い人は、椅子に腰かけて、熱が下がるまで待った」・・・って・・・!

 

その後、バスに乗せられ、バッゲージクレームに到着

荷物を受け取ったら、それでおしまい!

それぞれの乗客は、飛行機を乗り継いでそれぞれの家へ・・・

 

えーっ!まじですかっ?!

 

という対応だったんですと・・・!

 

乗客だったシニアのご夫婦は「乗り継ぎ便では、マスクと手袋をつけましたが、周りの人に申し訳なくて」と言ってました

そのご主人も、後に陽性と判明

 

アトランタ空港で、クモの子を散らすように、解散していった乗客のうち

3名がその後、コロナに感染し人口呼吸器につながれ

その他の2名が、9日後に死亡

連絡が取れた64名の乗客のうち、45名が帰宅後、陽性と診断されたそうです

 

 

パンデミックのこんなにも初期の段階から、CDCはすでにその機能を果たしていなかったわけで

 

現政権によって、骨抜きにされたCDC

 

アメリカがパンデミックを乗り切れてないのは、当然の結果、か

 

 

 

 

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