オレゴンから、Hi♪

アメリカ西海岸のオレゴン州から、還暦過ぎのあれこれをつぶやきます

離婚についての習慣

少し前のブログで、江戸しぐさのこと、その子育てのこと、を書いたんですが

oregontabby.hatenablog.com

 

江戸時代の江戸の町って、リサイクルのシステムもしっかり構築された、驚くほどサステイナブル(持続可能)な社会だったんですね

 

これは、ネットで江戸しぐさのことを知る前に、たまたまこっちの図書館で借りた、江戸時代の暮らしぶりについての日本語の文庫本で読みました

 

思えば、ずいぶん前に、福山雅治が坂本龍馬役で主演した大河ドラマを見てて、「あれ?」と思うことがありました

龍馬を可愛がっていた姉が、確かお嫁にいったはずなのに、龍馬や家族と一緒に実家で夕餉の膳についている場面

なんでも、嫁ぎ先でうまくゆかなくて、こうして時々実家へ帰ってきていたらしく

確か、その後、離縁して実家に戻ってきたはず・・・

 

一緒に夕飯を食べながら、兄だかお母さんだかが、「まったく、こんなにしょっちゅう家に帰ってくるなんて」と文句を言いつつも、それ以上とがめだてするふうもなく・・・

当たり前のように、皆でお膳を前になごやかに食事する風景

それが、私にはちょっと意外でした

そんなんで、いいんかいな・・・と思って

 

でもねぇ、本来なら、そんなんでいいんじゃないかなぁ・・・と思えて

だってね、暮らしてみないとわからないことはいっぱいあるし

ほんとに合いそうもないなら、無理してその先もずっと一緒にいるより

相性の良い人とやり直すほうが、いいと思う

 

こっちのアメリカンインディアンの本を読んだとき、結婚して一年は「試し婚」で、そこで合わないとわかれば、女性はいつでも堂々と実家へ帰ってよい習慣だったそうです

(部族によると思います)

 

納得だなぁ・・・と思いました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背水の陣のプリンセス

プリンセス真子は、海の王子様といよいよ念願叶って、ご結婚なさるんですね

個人的には、好きになった男性と結婚なさるのがよいと思います

周囲に引き裂かれた身分違いの恋、なんて、今どきちょっと古すぎます

 

ただねぇ・・・荒波すぎますねぇ、船出していく海が・・・

 

王子様の母親がどうでも、借金がどうでも、それはいいんですけど

 

アメリカのロースクールを卒業したばかりで、弁護士試験に受かったかもまだわからないピカピカの一年生

この弁護士試験、あのミシェル・オバマでさえ、一度落ちています

 

首尾よく、受かったとしても、何もかもが高額な(と聞いている)ニューヨークで

これ以上あり得ない箱入り娘を妻にして

生き馬の目を抜く業界で、毎日、遅くまで働く日々

独身時代のミシェル・オバマでさえ、疑問を持った仕事ひと筋の弁護士の生活

お給料はかなりもらえて、贅沢な暮らしはできたようですが

私なら、考えただけで、気が重くなります(弁護士なんてなれないし、なりたくないけど)

 

が、ふたりはまだ若いし、四方八方からの反対を押し切ってやっと叶った結婚ですから

しばらくは、幸せいっぱい夢いっぱいで、降りかかる困難も、力を合わせて乗り切れるはず

 

でもねー、アメリカで暮らすって、やっぱりしんどいこと多いです

言葉の違いはもちろん

食べ物から、お風呂のあるなし、家で靴を脱ぐか脱がないか、など、いろんな生活習慣の違い

社会の違い

 

最初は楽しいけど、だんだんしんどくなってくること、多いです

ま、それもひとそれぞれ、とは思います

 

アメリカの生活に積極的に馴染める人もいれば

ダメな人もいる

良いこともあれば、悪いこともある

 

ので、移住後も物事を柔軟に考えられるとずいぶんラクだと思います

 

その点、プリンセス真子のように「背水の陣」でアメリカに移住してくる

というのは、スタートの時点から、ずいぶんしんどいことだと

他人のことだけど、気の毒になります

 

かぐや姫の「妹よ」じゃないですけど

「だめだったら、戻っておいで」とそっと言ってくれる親がいない

つまり、いよいよとなったら帰れる場所があるとないとでは、精神的にエライ違いです

必要以上に、機能していない関係にしがみつく結果になりかねません

(個人的な経験から言っても)

この状態が、異国で起こると、かなり辛い・・・

実際には帰らなくても「帰れる場所がある」と思えば、それを支えに頑張れるものです

 

これが、せめて、日本国内で地味にご自分たちの幸せを築いていく、というのだったら、どんなに気楽だったことかねぇ・・・

 

まったくもって、平民の余計なお節介ですが、母国を離れて、海外で結婚した日本人のひとり、の率直な感想です

 

 

そういえば、ずいぶん昔にも、いらしたんですってね、こういう方が

今の天皇のお后候補だった皇族の女性で、反対を押し切って一般市民に嫁いで、その後離婚、そして再婚

逞しい方だなぁ、と敬服しました

 

 

9.11 の災害救助犬たち(追記しました)

9.11のことをブログに書くのも、今日で3日目になりますが

多分、これが締めになるかな

 

Search and Rescue Dog 災害救助犬の仕事は、災害の起こった場所から生存者を見つけ出すこと

でも、ワールドトレードセンターが崩壊した現場では、ほとんどの救助犬は生存者を見つけることができませんでした

生存者を見つけられず、捜索する意欲を失いそうな救助犬のために、がれきの中に「偽の生存者」が隠れて、犬たちに見つけさせたそうです

そうよね、毎日毎日、がれきの中を探し回って、何もみつからないんじゃ、やる気も失せるよね

 

最初に出動したのは救助犬で、その後遺体捜索犬が加わり、セラピードッグももちろんずっといたそうです

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こういう写真を見ると、泣けてくる・・・

 

出動した犬たちは、全部で300頭以上

最後の生き残りだったBretagne(ブリトニー)も、2016年に旅立ちました

すべての犬たちの、献身的な働きに、心から、どうもありがとう

そして、ご苦労さまでした

 

ー追記ー

爆発物探知犬のシリウスは、タワーが崩壊した時、現場にいて亡くなりました

シリウスのパートナーだったオフィサー、ディビッド・リムは5時間後にがれきの下から救助されます

 

シリウスの亡骸が見つかった時、動いていた全ての機械や重機は止められ、静かになった現場で、全員が整列、敬礼し、星条旗に覆われたシリウスの亡骸が、オフィサーリムに抱き抱えられ、運び出されるのを見守りました

 

しばらくたって、星条旗とシリウスの遺灰、そしてシリウスが水を飲むのに使っていたボウルが、オフィサーリムのもとに届きます

そのボウルは、タワーが崩壊した数か月後に、がれきの中から見つかったものでした

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シリウスとオフィサーリム

合掌

 

 

 

助けようとする人たちが、必ずいる

ニューヨークもポートランドも、今日も20年前と同じ、青空が広がっています

 

今朝は朝5時すぎから起きだして

ニューヨークのグランドゼロでの追悼セレモニーをテレビで見ました

 

ハイジャックされた旅客機が、ツインタワーやペンタゴンに突っ込んだ時間

ペンシルバニアの草原に墜落した時間

タワーが崩落した時間

 

それぞれに Moment of Silence (黙とう)の時間がありました

 

セレモニーでは、遺族の代表がふたり一組になって、犠牲になった人たちの名前をフルネームで読み上げ、最後に亡くなった家族への思いを語ります

ワールドトレードセンターだけでも2600人以上の人たちが亡くなったので

何組ものペアが、入れ替わり立ち替わり、名前を読み上げます

日本人の名前も何人もありました

 

 

読み上げる遺族を見ていると、小学生の高学年から中学生など、あきらかに二十歳以下であろう子どもが多いことに気づきました

亡くなったおじいさんやおじさんには、会ったこともないのに、まるでよく知っているかのような話しぶりと優しい表情に、少なからず驚きを感じました

その子たちのお母さんや家族が、折に触れ、亡くなった人のことを話してきかせているんだなぁ・・・と想像できて、ほんのりと私の心も温まりました

 

 

9.11は、人間の中にある悪魔のような残酷さを、惨いほど見せつけました

そんな中で、ごく普通の人たちが示した良心と勇気は、私の想像をはるかに超えていました

 

皆が命からがら降りてくるその階段を、上に向かって駆け上っていく消防士たち

その目からは、生きて戻ることができない覚悟が見て取れた、と新聞記事にありました

私には想像すらできない勇気と使命感・・・

 

サブウェイは止まり、橋やトンネルも閉鎖され、主要道路は緊急車両しか通れない、陸の孤島になったマンハッタン

避難する人々が頼れるのはフェリーだけ、となった時、コーストガード(沿岸警備隊)の要請に応えて、民間のフェリーやタグボート、ヨットなどが続々と集まってきて、人々を対岸へ避難させるべく、ピストン輸送を続け、50万人ものニューヨーカーを救出しました

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テロにより、米国内のすべての空港が閉鎖されて、行き場のなくなった38機もの旅客機は、カナダのニューファンドランド島の小さな町に緊急着陸し、その町の人々から5日間にわたって、温かくもてなされました(有名な話ですね)

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目を背けたくなるような場面であっても、苦しんでいる人、困っている人を助けようとしている人たちが、必ずいる

その人たちに目を向けなさい

 

という言葉がありました

 

合掌

 

September 11 ー あの日から20年

日本は今日が9月11日ですが、こちらは明日

世界を震撼とさせた、あの衝撃的な同時多発テロから、今年で20年になります

 

2001年9月11日の朝

オットと私は、私のグリーンカードの申請をするため、ポートランドにある移民局へ行こうとしていました

出掛ける前にテレビはつけなかったらしく、アパートを出て、駐車場に停めてある車へ向かって歩いていたら、オットの同僚が車で通りかかりました

挨拶して、どこへ行くのか聞かれたので、話したら

「今日は移民局はやってないと思うよ」「テレビ見てないの?」

「帰ってテレビ見てごらん」

と言われて、そのまま部屋へ戻り、テレビをつけて

 

画面に映る光景に、息を吞み、我が目を疑いました

 

ニューヨークとは3時間の時差があるので、今思えば、あの時見たのは録画だったと思いますが

ワールドトレードセンターに向かって、カーブしながら突っ込んでゆく旅客機の映像を見た瞬間、思わず

「パイロットはもう死んでる!」

と口走った記憶があります

だって、パイロットが生きていて、飛行機をコントロールできるなら、自分が操縦する飛行機をワールドトレードセンターに突っ込ませるようなことは、決してしないはず

 

その日は、ずっとテレビに釘付けだったはずだけど、それ以外にどう過ごしたのかまったく覚えていません

その日の晩は、昼間テレビで見た映像が頭から離れず、悪い夢を見ているようで、よく眠れませんでした

 

これまでは、毎年9月11日に行われる追悼の式典やそれにまつわる特別番組は、ほとんど見たことがありません

当時の映像も見るのを避けてきましたが

今年は、明日の追悼のイベントを早起きして、リアルタイムで見ようかと思っています

 

 

江戸しぐさ

あるカウンセラーさんのブログを読んでいて

 

江戸時代には、町内でお互いに暮らしやすくするための暗黙のルールがあって

しぐさ」と呼ばれていた、ということを初めて知りました

 

そのなかで、子どもの育て方について

 

三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、理(ことわり)十五で、末決まる

 

というのがあって

 

三つ心(みっつこころ)

三歳までに子供の性格は決まるので、十分愛情を注いで、人に思いやりのある子に育てよ

六つ躾(むっつしつけ)

6歳までには、挨拶の仕方や箸の持ち方に始まるひと通りの躾を身につけさせよ

九つ言葉(ここのつことば)

9歳までには、どんな人にも礼を失しない言葉遣いができるように

十二文(じゅうにふみ)

12歳までには、挨拶状やお礼状、おわび状などの文章を、季節の言葉を添えて書けるようになりなさい 12歳ともなれば、当時は小さな大人でした

十五理(じゅうごことわり)

昔は15歳で元服 もう一人前の大人です この年齢に達するまでに、世の中の常識やルールや常識を身につける

 

特にすばらしいと感銘を受けたのは、もちろん、最初の 三つ心 です

江戸時代のひとは、子どもの成長にとって何が一番大切か、ちゃんとわかっていたんですねぇ・・・

 

3歳までは「心を育てる時期」

何はともあれ

子どもの要求を聞いてやり

気持ちを受け止めてあげて

「安心させてあげる」ことが第一

 

とカウンセラーさんもブログでおっしゃっていました

 

私が小さい時に欠けていたのは、まさにこれでした・・・

 

 

そして、さらに仰天したのは

 

江戸時代末期から明治の初頭に、日本を訪れた外国人は

こんなに子どもが幸せそうな国はない

と口々に言っていたそうです

 

今とまったく違いませんか?

どこ行っちゃったんでしょう、子どもが幸せそうな日本は・・・?

 

 

 

世も末

開いた口が塞がらないニュースに事欠かないのは、残念ながら、日本もアメリカも同じみたいですが

 

昨日、テキサスの知事が、また、しらっとした顔で、飛んでもない発言をしました!

 

ことは、前にもブログに書いた、テキサスの人工妊娠中絶法について

この法律では、レイプや近親相姦の結果、妊娠した場合でも、中絶が認められないことについて、質問された知事が言ったこと

 

レイプは、犯罪だ

テキサス州は、全力を挙げて、街から一人残らずレイプ犯を排除する

積極的に捜査をし、犯人を逮捕し、起訴し、街から排除する

 

 

・・・はぁっ?

 

どうやったら、レイプ犯が犯行に及ぶ前に、未然に防げるんですかね?

言ってることは、全部犯行が「起こった後」じゃん

 

こんなアホな発言が、知事の会見でまかり通るとは・・・

しかも、こう発言した知事の周囲に居並ぶ人々が、この発言に対してにこやかに拍手するとは・・・

 

世も末です

 

 

いや、まてよ・・・

日本語にすでに「世も末」なんて言葉があるってことは

これまでにも、人々が「あー、もうこれじゃ世も末だぁー!」と叫びたくなる状況があったって、ことですよね?

 

歴史は繰り返す・・・

人間は学ばない・・・

ってことかいな?