オレゴンから、Hi♪

アメリカ西海岸のオレゴン州から、還暦過ぎのあれこれをつぶやきます

アジア系住民への暴力

今朝の気温は、45F(7℃)曇りのち小雨

ホヌが私の隣で丸くなっています

しあわせ~♪

 

近頃、ニュースやSNSで、よく取り上げられていて、気になっているのが

 

在米のアジア系の人たちに対する、公共の場での嫌がらせや明らかな暴力、差別的な言動が、増えていること

 

です

 

アジア系移民が多いここ西海岸でも、東海岸のニューヨークでも

今、標的になっているのは、タイ人、中国人などひとめでアジア系とわかる高齢者で

攻撃された人の年齢は55歳から91歳まで、男女とも

路上で突然押し倒されて、それがもとで亡くなったり、ケガをしたり

公衆の面前でのかなり激しい口論も

 

アメリカに住むようになって、早や20年以上

最初に住んだハワイは、ハワイ人、日本人、中国人、フィリピン人などアジア系が住民の大多数を占めていて、白人はほんの一握りの少数派

オレゴンに引っ越す時は、Haole(ハオレ=ハワイ語で白人の意味)の国に行くから、時間は守れとか、ハワイとMainland(本土)は人が違うから、気をつけろとか

いろいろ言われたものです

 

ハワイから引っ越して、オレゴンに住むようになって、今年で20年

これまで、日本人だからという理由で人種差別された記憶は・・・ほとんどない

それとも私が鈍いのか・・・?

住んでいる地域が、ポートランドからちょっと離れた郊外で、インテルとかIT企業で働く人が多い場所なので、住民に高学歴の人が多い、収入もある程度高い、リベラルな考えの人が多い

というのが、その理由かな、と想像してます

 

ポートランドのダウンタウンみたいに、街中にホームレスがたくさんいる、わけではなく

ヒスパニック系の人はものすごーく多いし、インド系のひともかなり見かけるけど、黒人は比較的少ないし

 

ただ、以前、ブログにも書いたけど、すぐ近所に低所得者向けのアパートができることになっているので、正直、これがちょっと心配です

 

oregontabby.hatenablog.com

 

何日か前の夜、10時すぎくらいに、近くにパトカーが何台か来て、断続的に短くサイレンを鳴らしていて、これがしばーらく続きました

低所得者住宅ができたら、こういうことが頻繁に起きるんじゃないか・・・

そうなったら嫌だなぁ、というのが正直なところ

 

こういう心の動きも、差別意識のはじまりなんだろうけど

でも、こういう差別意識を持ってしまうのは、人間であれば、ある程度は自然なことなんじゃないか、とも思います

ネィティブアメリカンの言葉に、こういうのがあります

"If you talk to the animals they will talk with you and you will know each other. If you do not talk to them you will not know them and what you do not know, you will fear. What one fears, one destroys."
- Chief Dan George, Tsleil-Waututh Nation

訳すと

動物に話しかければ、彼らも一緒に話をする、そしてお互いについて知る

動物に話しかけないと、彼らについて知ることはなく、相手のことがわからないと、その相手を恐れるようになる

人は恐れを抱くと、恐れるものを破壊する

 

動物でも、人種の違う人でも、知らないものを恐れる気持ちは、自然なことで

でも、だからといって、街でその知らない人を押し倒していい、ってわけじゃない

 

自分の中にある、人を差別する気持ちを見ないようにするんじゃなくて

その気持ちを持ったままでいいから、できるだけ偏見をもたずに、接してみる

ことができれば、なんとかなるんじゃないか・・・

と思ってるけど

 

偉そうなこと言っても、低所得者住宅ができてみないと、わからないなぁ・・・

 

 

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